2012-02-02

Blackwork(ブラックワーク)刺繍観

『布と糸から始まるアートを。』 chiho + matiere 池田 知穗

ブラックワーク刺繍。


日頃いろんな色を使うことをしているからこそ新鮮だと思います。



新鮮さだけで好きなわけではありません。

思う図案をステッチに変えていく作業,
バランスを見ながら陰影をつけていく感覚、
同じ「黒」とは言え、糸の太さを変えることでできるステッチの違いなど、

黒一色の単色とはいえ奥が深い。

『布と糸から始まるアートを。』 chiho + matiere 池田 知穗
他の単色刺繍にはない絵画性があるのがおもしろい点だと思います。

そしてこれはどんな刺繍にも言えることですが、
細かい作業をしているとどうしても、


「今、刺しているその瞬間」


ばかりを集中的に見てしまいます。



もちろん、それは必要なことなんですが、

たまに制作中の作品を遠くから眺めてみるってこと が大切かと。

それがこのブラックワークには特に必要だと私は思っています。
(実生活でも同じようなこと、あるよな~と。)

実際集中し過ぎて、刺し過ぎて、真っ黒ってことがありましたし。
(実生活でも同じようなこと、あったよな~と。)

「そんなオーバーな(失笑)。」って思ったそこのアナタ。
そんなアナタこそ、その可能性大でございますのよ。
(なぜかデ〇夫人口調)

それと、あと1つ。

ブラックワーク刺繍は図案の選び方が重要な刺繍だと言えると思います。

留学時に制作したときも図案になるものを探すのに町中を歩いたり、
本をいっぱい見たりしてかなりの時間を「図案選び」に費やしました。

黒1色だけで表現しますし、
以前コメントで頂いたように日本で言う「刺し子」のようなパターン化された刺繍に変換するので


どうしても制限があります。



でも、その制限がある中で表現する面白さがこのブラックワークの楽しさ とも言えると思っています。


だからこそ、図案は「おもしろさ」のあるものを選ぶのがお薦めかと。

『布と糸から始まるアートを。』 chiho + matiere 池田 知穗

留学中にはいろんな刺繍をしましたが、一番好きな刺繍。
で、今に至ります。




以上、私の「ブラックワーク刺繍観」でした。







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